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住宅ローン控除の持分割合について　 Fさん　 2019年12月23日

中古で購入した戸建て住宅を建て替え、新築しました。
まだ中古ローンの残債が200万円ほどありましたが、ハウスメーカーさんの勧めで、その残債と長男の車・バイクの残債とを合わせた300万円を「おまかせローン」としてまとめ、私が支払うことにしました。

そして住宅ローンは「フラット35」で長男が支払う（2500万円）ことにしたので、「おまかせローン」300万円と「フラット35」2500万円で、合計2800万円の比率から、住宅の持ち分割合を9：1として登記しました。

ところが国税局に電話相談をしてみると、住宅ローン控除には「おまかせローン」は住宅ローン控除には該当しないため、もし2500万円を長男が今後も支払いをしていくということになると、長男は持ち分割合10割にしないと、私に250万円分の贈与をしたことになり、贈与税がかるというのです。

持ち分割合は変えられるということなのですが、9：1という比率を変えなくてもいいやり方はないのでしょうか？

よろしくお願いいたします。

質問投稿先　無料WEB相談

　住宅ローン控除の持分割合について　 回答者 ＦＰ鈴木　美和子

Ｆさん、こんにちは。
住宅ローン控除を申請するにあたっての持分割合の変更のご相談ですね。

２５００万円の物件に対して、９：１という比率で持分登記をすでにされているということですね。

住宅ローン控除は、確定申告を提出する際に提出する登記事項証明書に基づいて、持分を確認されます。
今現在の状況ですと、子の持分が９割ですので、住宅ローン控除が受けられる金額は、年末の住宅ローン残高の９割ということになります。

息子さんがもし住宅ローン控除を１０割受けたいのであれば、不動産登記を変更する必要がありますが、一般的には贈与ということになり、親から買いあげる形になると、親族からの買い取りにあたるため、受け取った１割はどちらにしろ住宅ローン控除には該当しません。

もし１０割受けたいということであれば、今回の９：１の登記は錯誤であったという相談を法務局にし、認められれば１０割に変更できる可能性はあります。

この場合は、新居の住所のある最寄りの法務局に電話をし、登記事項の窓口に予約したうえで、直接相談しにいくとよいでしょう。
認められれば１０割に変更できる可能性はあります。

ただし、住宅ローンを組む際に、共有財産にしているのであれば、Ｆさんを全部抜いてしまうことが問題になる可能性もあります。
その場合は金融機関に相談しておく必要があるでしょう。

登記を変更するのであれば、最初の住宅ローン控除申請を行うまえに登記事項を変更するとよいでしょう。

なお、９：１のままでよく、お子さんが全額住宅ローンを支払うのであれば、Ｆさんがお子さんに毎月贈与するということにはなります。

もし贈与税の心配をされているのであれば、登記の実態に合わせて、Ｆさんが住宅ローンを１割負担し、一緒に返済していけば、贈与にはあたらないと思われます。

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